「動物取扱業」のルールと始め方ガイド

1. 「動物取扱業」ってなに？

ペットショップ、ブリーダー、ペットホテルなど、動物を扱いお金をもらうビジネスを「動物取扱業」といいます。これは「動物の愛護及び管理に関する法律（動物愛護管理法）」という法律によってルールが決められています。なぜ、このようなルールがあるかというと、当然ながら、動物の命を守り、動物の健康や安全を確保するためです。
この仕事をする人は、都道府県や政令市に必ず「登録」しなければなりません。

業種	業務内容	具体例
販売	動物の小売や卸売、輸入など	ペットショップ、ブリーダー
保管	動物を預かる	ペットホテル、ペットシッター（預かる場合）
貸出	触れ合い、撮影などの目的で貸出す	ドッグカフェ、撮影用動物の貸出し
訓練	動物を預かり訓練を行う	ドッグトレーナー
展示	動物を見せる	動物園、ふれあい動物コーナー、サーカス
その他	動物の売買をしようとする者のあっせん：競りあっせん業 有償で動物を譲り受けて飼養：譲受飼養業	動物オークションを行う事業者 老犬・老猫ホーム

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2. 登録するために必要な条件

動物取扱業を始めるには、動物が安全で快適に暮らせるように、主に3つの条件を満たす必要があります。

① 🧑‍🎓 責任者がいること

お店や事業所ごとに「動物取扱責任者」を1名以上置かなければなりません。
動物取扱責任者になるには、以下の要件を満たして、地方公共団体が行う研修を受講する必要があります。

• 獣医師または愛玩動物看護師の資格を持っていること
• 半年以上の実務経験があること、かつ、1年以上専門知識を教育する学校を卒業していること
• 半年以上の実務経験があること、かつ、指定団体の試験に合格していること

② 🏠 施設の基準を満たすこと

動物の種類や数に応じて、ケージの大きさ、飼育スペースの広さ、温度管理、清掃方法など、非常に細かく数値基準が定められています。

③ 📄 適正な事業計画があること

動物の体調管理の方法、病気の予防、災害時の対策など、動物を大切に扱うためのルールを定めた計画が必要です。

3. 登録までの流れ（行政書士の役割）

登録の手続きは、書類が多く、施設の基準チェックが煩雑なため、専門知識がないと登録ができません。仮に登録は出来たとしても、法律違反状態に陥り、ビジネスの継続は難しいです。
専門家である行政書士に依頼しましょう。

ステップ	内容	サポート内容
Step 1	事前相談	施設の設計図や責任者の要件を事前にチェックします。
Step 2	書類作成	申請書や事業計画書など複雑な書類をすべて作成します。
Step 3	申請提出	保健所（または自治体の担当部署）へ代わりに提出します。
Step 4	施設の検査	担当者が施設を訪問。検査に立ち会ってサポートします。
Step 5	登録完了	ついに営業が可能に！5年ごとの更新が必要です。
Step 6	運用	営業がスタートすると、計画していた約束事ができず、法律違反になってしまうことが多々あります。弊社は、適正な営業ができているか、定期的にチェックします。

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４. お客さまに愛されるビジネスのために

動物関連のビジネスを営まれる方は、動物を通じてお客さまが喜んでくれることを望んでいると思います。そのためには、その動物がストレスなく、健康であることが重要です。私は、地方公共団体の公務員だった際に、飼育放棄されたペットブリーダーの家に行ったことがありますが、極めて不衛生な環境で、そこで飼育されていたストレスによる猫の攻撃性は、言葉に表すことができません。もう10年以上前ですが、未だに頭から離れません。

弊社は、獣医師であり、行政書士でもありますので、動物取扱業の登録はお任せください！法律のルールをしっかり守って、安心・安全に事業をスタートし、さらに継続するためのお手伝いをいたします。